急いで病院へ向かった話

白血病

パパちゃんから電話をもらって

会社の人に

「なんか家族に来てほしいって言われて・・」とだけ言い残し

電車とタクシーで病院へ向かいました。

まだ認めたくなくて

「白血病」という言葉は口に出せませんでした。

 

病院についたら

パパちゃんはこれから入院するにあたりコロナの検査結果を待っていました。

車いすには乗ってなくて

少し隔離された処置室の一部にいました。

何も変わっていない様子にホッとして

「入院するの?」と聞いたら

「うん、1か月くらい。その後も半年くらいは入院したり退院したりするんだって」

「1か月!?半年!?」

なんの知識もなかった私達にとって

1か月も半年もありえない期間に思えました。

どうしても深刻になりたくなくて

大した事ないんだって思い込みたくて

第一声は

「えー、キャンピングカーの納車どうするのー?私一人で取りにいけないよ」

キャンピングカーの買い替えで今代車に乗ってるんです。

納車はGWには間に合わないかな・・と言われていました。

本当は取りに行けるかどうかじゃなくて購入を進めていいかのほうが

よっぽど深刻な問題なんですけどね・・

そんな贅沢している場合かと。。

そしてパパちゃんは

「まだ時間かかりそうだからごはん食べてきたほうがいいよ」って。

病院の中に食堂があることは知っていました。

全然ごはん食べる心境じゃなかったけど

いつも食いしん坊な私達。

いつも通りにしたくて

「お腹すいたー!おいしいの食べてきちゃお」とごはんを食べにいきました。

あんまり味がしなかったけど

いつも別々のごはんの時にしているように

パパちゃんに写真を送りました。

   きつねそば

 

入院の事務手続きをして、何しろ普通に病院を受診しただけだったので

着替えも洗面道具も何もありません。

もう外は真っ暗でしたが

下着や歯ブラシを買いに近くのスーパーへ走りました。

ずっと心臓がどきどきして、自分が自分じゃないみたいでした。

続きます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました